＜ＭＯＴＨＥＲ＞

ここはマザーズデイの町外れ。

僕は、のんびりとポーチの長椅子に横になり、うとうととしていた。

すると突然となりに置いてある電気スタンドが、部屋中を飛び回りはじめた。

そのうち、その電気スタンドは僕に襲いかかってきた。

僕は、部屋中を転げ回りながら取っ組み合いをした。

ようやく電気スタンドは、おとなしくなった。

しかし、まだ安心できない。

僕は、急いで妹のミミーとミニーの部屋に向かった。

ミニーの部屋では、ミニーが電気スタンドに襲われていた。

僕は、ミニーを安全な場所に避難させ、今度はミミーの部屋へむかった。

すると、ミミーが大事にしていたキューピー人形が、暴れていた。

僕は、必死でキューピー人形を押さえようとした。

今度は、電気スタンドより、てごわかった。

そのうち、キューピー人形がおとなしくなった。

それとほぼ同時に、辺りは静まり返った。

キューピー人形に仕掛けがあるのかと思い調べてみると、人形の背中にふたがついていた。

僕は、そのふたを開けた。

すると、とぎれとぎれに、オルゴールがなった。

なんだかとても心の和む音色だった。

でものんびり聞いている暇はない。

僕はすぐママの所に向かった。

するとママは、家の入り口のドアの前でじっと立っていた。

ミニーとミミーはママに泣きついていた。

「マイク、大丈夫だった、怪我はない？」「僕は、大丈夫だよ」。

その時、電話が鳴った。

「マイク、出てちょうだい」。

「もしもし」、その電話はパパからだった。

僕は、今の出来事をパパに話すと「うーん、それはラップ現象じゃないかな。

専門家じゃないからよくわからないけど、

ひいおじいちゃんが地下室でＰＳＩ（超能力）の研究をしていたはずだ。

地下室にいけば何かわかるかもしれない。

えーっと、地下室の鍵はどこだったかな？マイク、自分で探してくれないか、

それとパパはどうしてもそっちに戻れない。

マイク、ママとミニー、ミミーを頼んだぞ。」

「わかったよ、パパ」「パパが帰ってこれない今、

僕が、しっかり家族を守らなきゃ」「ありがとうマイク、たのもしいよ」。

さっそく僕は、地下室の鍵を探した。

地下室の鍵はどこにあったと思う？僕の愛犬の首輪に付けてあったんだ。

パパも忘れっぽいなぁ。

その鍵でさっそく地下室を探ってみた。

地下室には、武器に使えそうなボロのバット、ひいおじいちゃんの日記、地図があった。

特に、手がかりになりそうなものはなかった。



ようし、これからは、退屈な日常ともおさらばだ。
僕は、今からはじまる冒険の旅に、ワクワクしながら出発した。


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